「ハチ張りを解消できる髪型にしたい」というお悩みの方はとても多いと思います。
ハチ張りの原因は頭の骨格によるものと、髪のクセによるものがあります。髪の量によってもハチ張りに見える場合もあるので、原因に合わせた解消方法が必要です。今回は、そんなハチ張りでお悩みの方へ少しでもお役に立てるよう、原因と解消する髪型について解説させて頂きます。
ショート・ボブ・ミディアム・ロングの長さ別のハチ張り解消ポイントもお伝えいたします。
目次
ハチ張りとは
ハチ張りとは、顔を正面から見た時にハチが出て見える骨格の事です。
頭頂部から下に向かって頭をなぞってみて、ハチの部分が出っ張っている場合はハチ張りの可能性があります。ただし、どこからがハチ張りかという基準があるわけではありません。日本人にはとても多い骨格なので、髪型でお悩みの方もきっと多いのではないでしょうか。
ハチ張り解消カットの解説
【ビフォア】
お悩み
・ハチ張りを解消できる髪型にしたい
・毛先のダメージが気になる
・くせ毛を生かせる大人ボブにしたい
【アフター】
・Aラインシルエットでハチ張りを目立たなくさせる髪型に
・くせを生かして毛先に柔らかい動きの出るボブに
・傷んだ毛先をバッサリとカットして綺麗に
ハチ張り解消ポイント①トップのボリューム
ハチ張りを解消する髪型にするには、トップにボリュームを出す事がポイントです。
トップがペタンとしてしまうと、ハチ張りを強調してしまうからです。
そのためにポイントとなるのが、「分け目」
分け目をセンターにするとトップにボリュームが出づらく、逆にハチ部分のボリュームを強調してしまいます。少しサイドに分け目をとることでトップにボリュームを出し、ハチ張りを目立たなくする髪型になります。
ハチ張り解消ポイント②Aラインシルエット
ハチ張りを解消するもう一つのポイントは、「Aラインシルエット」
Aラインシルエットとは、毛先にいくにつれてボリュームのある髪型の事です。逆にいうと、毛先にボリュームのない髪型はハチ張りを強調してしまいます。毛先にボリュームを出す方法は、パーマやアイロンでカールをつける事です。正面から見たときに髪型の下側にボリュームを出す事で、ハチ張りを目立たなくする髪型になります。
ハチ張りに似合うショート
ショートの髪型の場合、表面を短くしすぎるとハチ張りを強調してしまうので注意が必要です。
特にクセ毛の場合は広がりやすいので、髪質に合わせたカットをすることが大切です。ショートの髪型でハチ張りを解消するには、Aラインに近いひし形シルエットの髪型にすることがポイントです。重心がやや低めのひし形シルエットは、ハチ張りを目立たなくさせる効果があります。
トップの分け目をセンターよりずらして、6:4や7:3にすると中心にボリュームが出やすくなります。中心にボリュームが出ることでハチ張りを目立たなくさせる事ができます。ショートはドライヤーでもボリュームを出しやすいので、スタイリングもトップにボリュームを出すようにするとハチ張りに似合う髪型になります。
ハチ張りに似合うボブ
ボブは元々の形が、毛先にボリュームのあるスタイルが多いです。
そのため、ハチ張りを解消しやすい髪型だと言えます。ただし、クセ毛で広がりやすい方は注意が必要です。
特にロング・ミディアムからバッサリとカットされる時は、長さによってクセの出方が変わります。基本的には表面の毛は短くしすぎず、内側のハチ周りの良寛を軽くすることでハチ張りを解消するボブになります。写真のピンクで囲んだ部分に、量を減らす質感調整カットを入れていきます。
毛先にワンカールのパーマをかけることで、さらにハチ張りを解消できるボブになります。
パーマをかけたりコテでカールをつける場合は、ハチ張り部分にボリュームが出ないように注意しましょう。ハチ張りを解消するには全体のシルエットのバランスがとても大切です。ボブの場合は、毛先にいくつれて徐々にボリュームが出るバランスが良いでしょう。
ハチ張りに似合うミディアム〜ロング
ミディアム〜ロングの場合は、トップのボリュームとAラインシルエットがポイントです。
分け目はセンターよりややサイドにずらし、トップに高さがでるようにします。毛先の量感はあまり軽くしすぎずに、カールやウェーブでボリュームを出した方が良いでしょう。髪型の重心を下側にする事で、ハチ張りを目立たなくする効果があります。
パーマのかかっていない髪型の場合は、レイヤーとカールで毛先に動きをつけると良いでしょう。シルエットがAラインになるように、毛先にワンカールをつけていきます。レイヤーを入れる事で髪の重なりを作り、毛先に動きのあるハチ張り解消ミディアムになります。
ハチ張りにNGな髪型
ハチ張りをさらに強調してしまう髪型もあります。
どの長さでも共通してNGな髪型は、毛先を軽くしすぎてペラペラにしてしまう髪型です。毛先が軽いとハチ周りのボリュームが出やすくなり、ハチ張りを強調してしまいます。シルエットのバランスもハチ張りを目立たせてしまうので、毛先の重さはかなり重要です。量を少なくしたい時でも、毛先の重さを残すことがハチ張りを解消する髪型のポイントです。
ハチ張り解消方法①部分縮毛矯正
ハチ張りは骨格によるものだけではなく、髪のクセが原因な場合もあります。
根元からうねりが出るとボリュームが出て、ハチ張りに見えることがあります。その場合は、ハチ張り部分だけに縮毛矯正をかけるのがオススメです。縮毛矯正は一度かけると半永久的にクセが伸びた状態が続くので、家でドライヤーで乾かしただけでハチ張りが解消されます。ただし、3ヶ月〜6ヶ月くらいでまた根元が伸びてくるので、その時はリタッチが必要になります。
ハチ張り解消方法②ストレートアイロン
こちらも髪のクセによってハチ張りに見えてしまう方への方法です。
縮毛矯正をかけたくない、かけられない方にはこの方法がオススメです。ハチ周りの根元付近の髪のクセを伸ばす事で、ハチ張りを解消することができます。ポイントとしては、表面の髪をとめてハチの内側の髪のクセを伸ばすことです。
ハチ張り解消方法③毛先をコテで巻く
Aラインシルエットがオススメとお伝えしましたが、毛先をコテで巻くことでAラインシルエットを作ることができます。
ボブ・ミディアム・ロングの方でしたら、毛先にコテでボリュームを出しやすいです。コテで巻く時のポイントは、ハチ張り部分に近い上の方はあまり強く巻きすぎないことです。あくまで毛先中心に巻くことで、ハチ張り部分を目立たなくさせることができます。
ハチ張り解消の髪型にされたい方へ
ハチ張りは生まれつきのものなので、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
また、髪のクセによってハチ張りに見える場合もあります。髪のクセは年齢によっても変わるので、今までは気にならなかったけれど最近気になってきたとうお客様もいらっしゃいます。ハチ張りはカットのデザインによっても解消できる事が多いです。また、縮毛矯正などのメニューを組み合わせる事で、髪のクセによるハチ張りも解消することができます。
蛭田のカットは常に骨格のお悩みを解消できるよう計算して、デザインを創らせて頂いています。些細な事でも構いませんので、頭の形や髪のクセでお悩みの方はぜひ気軽にご相談ください。